By Roxチーム
Rox v2026.4.0 リリース
Rox v2026.4.0 をリリースしました!🎉
今回のメジャーリリースでは、ビルドツールのベースとなるViteを最新のバージョン8系へアップグレードしました。
Vite 8では内部のバンドラとして新たにRust製の「Rolldown」が採用されており、従来のRollupと比較してビルド速度が飛躍的に向上しています。また、より高度で柔軟な「Environment API」にも対応し、フロントエンドのビルド環境がさらに洗練されました。
加えて、Viteを拡張した強力なツールチェーンである vite-plus を導入したことにより、コード整形や静的解析のフローが統合され、開発体験(DX)も大幅に向上しています。これらの基盤の刷新により、全体的なパフォーマンス改善だけでなく、今後の継続的なエコシステムの発展にも対応できる非常に強力な環境を手に入れました。
バージョン情報
| コンポーネント | バージョン |
|---|---|
| Rox (Project) | 2026.4.0 |
| Hono Rox (Backend) | 1.5.0 |
| Waku Rox (Frontend) | 1.5.0 |
| Shared | 1.5.0 |
⚠️ デプロイ時の必須対応・重要な変更点
今回のアップデートには、環境の更新およびデプロイ時の重要な変更・必須事項が含まれています。アップデート前に必ずご確認ください。
1. データベースマイグレーション(必須対応)
デプロイ前に必ず実行してください。 今回のバージョンアップでは、データベースのスキーマに変更が加わっています。マイグレーション未実行の状態でデプロイすると、通知APIなどの機能がエラーになります。
bun run db:migrate
2. Node.js バージョン確認
Vite 8 の導入に伴い、動作環境のNode.js要件が引き上げられました。動作には Node.js 20.19以上 または 22.12以上 が必要となります。デプロイ環境の Node.js バージョンをアップデート前に必ずご確認ください。
3. npm scripts の変更
コードのLint(静的解析)およびFormat(整形)コマンドが新しくなりました。CI/CDパイプラインや開発環境のスクリプトでこれらを使っている場合は更新が必要です:
oxlint→vp lintoxfmt→vp fmt
4. 依存のクリーンインストール
bun.lock の構造が大幅に変更されているため、既存環境をアップグレードする際は、一度 node_modules を削除してからクリーンインストールを行うことを推奨します:
rm -rf node_modules packages/*/node_modules
bun install
CI/CD およびビルド関連の変更点
5. vite-plus のバイナリ提供
vite-plus パッケージに vp, oxlint, oxfmt のバイナリが含まれるようになりました。これまでCI等で個別に oxlint や oxfmt をインストールしていた場合は、そのステップが不要になります。
6. ビルド成果物のハッシュ変更
ビルドコマンド(bun run build)自体に変更はありませんが、内部的にVite 8 (Rolldown) を使用するようになったため、生成されるファイルのハッシュ値がすべて変わります。CDN キャッシュなどを設定している場合は、パージが必要になる場合があります。
7. Waku の peer dependency 警告について
フレームワーク(Waku)側で宣言しているViteのバージョンと、実際の環境(Vite 8への強制override)に差分があるため、bun install 時にpeer dependencyの不一致に関する警告が表示されます。こちらは動作に問題はありませんので、そのまま進めていただいて構いません。
🎨 8. Storybook 10 の導入(フロントエンド)
フロントエンド開発の環境強化として、新たに Storybook 10 を導入し、16以上の主要なUIコンポーネントに対するカタログ(Stories)を追加しました。これにより、各コンポーネントの独立した開発やデザイン確認がより容易になります。
ローカル環境で確認する場合は、以下のコマンドを実行してください:
bun run storybook
※または bun run --cwd packages/frontend storybook
🐛 その他のバグ修正・改善
今回のリリースでは、ビルドツールの刷新に加え、以下の細かい改善やバグ修正も含まれています。
- 🐛 SpaLinkネストに伴うエラーの修正: Sidebarコンポーネント内で発生していたReactのHydrationエラーを修正
- 🐛 SPAナビゲーションの根本的改善: プロフィール画面などで「ブラウザの戻る」を使用した際にコンテンツが更新されない問題を根本から解決しました。これまでの
history.pushStateに対するモンキーパッチやflushSyncを完全に撤廃し、Wakuの標準的なルーティングとカスタムイベント(rox-navigation)を組み合わせた安定した履歴追跡・画面遷移の仕組みへと刷新しています。 - 🐛 自動タグの修正: 自動タグ作成時のリリースノート生成において、GitHub APIを利用し、正しいユーザー名でメンションされるようにCIフローを改善
- 🎨 アイコンの置き換え: パッケージ更新で削除された
lucide-reactのGithubアイコンを、インラインSVGでの描画へ置き換え
これからのRox
日々進化するエコシステムに追随し、最新の技術スタック(Vite 8)へと基盤をアップグレードしたことで、Roxはより快適で安定した動作環境を提供できるようになりました。
ご質問やフィードバックがございましたら、GitHubリポジトリよりお問い合わせください。
愛がロックする。Rox。 🚀